関節炎の基礎知識

通風関節炎とは

 

 

 

関節炎の症状を訴える疾病には通風もあります。通風はプリン体を含む食品の食べすぎなどによって体内の尿酸値が高くなり、尿酸結晶が組織に蓄積して刺激され、関節炎を発症させるものです。通風は、関節炎の他にも腎臓障害や虚血性心疾患を引き起こす恐ろしい病気ですから、合併症を招かない為にも治療は大切です。

 

 

通風の歴史は古く、紀元前3500年の記録までさかのぼる事が出来、アレキサンダー大王やレオナルド・ダ・ビンチも通風患者だったとされ、「ぜいたく病」とも言わるカロリーの高い食事やアルコールを好む方によく見られる病気です。

 

 

関節炎の中では、通風によるものは特に痛みが激しいとされ、大抵の方は突然の痛みに驚くとされます。通風による関節炎は通風関節炎と分類されており、患者は圧倒的に男性に多く、女性は女性ホルモンの尿酸排出作用で100人中2~3人程度とされます。

 

 

関節炎が起こりやすいされるのが、足の親指の付け根辺りで、この部分が急激に痛んだり、普段から尿酸値が高いと指摘されているなら、通風関節炎を疑った方が良いようです。ただ、足親指付け根は、ケガやスポーツなどでも痛みやすい場所ですから、自己診断は止めて医師の診察を受けましょう。

 

 

関節炎の治療にはアスピリンの投与で痛みを沈めて運動を控え、禁酒や食生活の改善をし、尿酸が溜まらないように生活習慣を変えていくのが重要です。