関節炎の基礎知識

関節炎と民間療法

 

 

関節炎は長い歴史がある病気ですから、古くから薬草などを利用して痛みの解消を図られてきました。ここでは古来より伝わる民間療法を紹介してみましょう。

 

 

関節炎に効果があるとして知られるものは、スギナやビワです。スギナは乾燥させてから蒸し器で蒸し湿布のように患部に当てると、関節の痛みが引くとされます。関節炎だけでなくリウマチや打ち身、皮膚炎にも作用するのがビワの葉で、ホワイトリカーに漬け込んだビワの葉を濾して塗ると関節炎が緩和されるそうです。

 

 

関節炎に良いとされる植物は他にもあり、お屠蘇(とそ)の原料にもなるはまぼうふうや、はまのかずら、それから、体を温めてくれるショウガは患部の保温にも良くて、関節炎改善に役立つでしょう。

 

 

関節炎の治療薬としてインカ帝国で盛んに利用されてきたのがキャッツクローです。アルカロイドが含まれるキャッツクローは、慢性的な痛みの改善や免疫力向上を目的にサプリメントとして販売され、関節にも良いことで人気になっています。

 

 

関節炎に効く漢方について触れると、防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)、桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)、といったものは関節の痛みを和らげる漢方薬として利用されます。

 

 

民間療法は科学的根拠に薄いとされ、敬遠する方もいますが、自然療法にこだわる方には向いています。ただ、体質などで合わない事もあるので、医師と相談しながら行うのが賢い活用法でしょう。