関節炎の基礎知識

関節炎による腫れ

 

 

 

関節炎には腫れの症状が見られる方もいます。関節炎で腫れる場合にはどのような状態なのでしょうか。

 

 

関節炎で痛みの次に多く起こるのが関節の腫れで、腫れの原因はいくつかあげられるでしょう。腫れは、関節内で化膿する化膿性関節炎、結核性関節炎、痛風関節炎などで起こるとされます。化膿性関節炎は体内に入った黄色ブドウ球菌、連鎖球菌、肺炎球菌が血流に乗って関節までたどり着き、炎症を起こすことで腫れを生じます。感染症を患う患者さんに併発する方が多く、炎症予防対策が重要な疾患でしょう。

 

 

結核性関節炎は、結核に罹った際に結核菌が関節に取り付くことで腫れあがり、関節炎を起こすもので、最近は結核患者は少ないとは言え、小規模での集団感染も時折ある事から気を付けたいものです。なお、結核菌は潜伏期間が非常に長く、若い頃に罹った方が老齢や体力低下した時に再び猛威を振るう事がありますので、高齢者の方は十分注意が必要でしょう。

 

 

関節炎では、痛風関節炎も多いとされます。通風患者は体内の尿酸値が高く、関節に尿酸が溜まると激しい痛みと共に手足の関節がまるでコブのように腫れあがります。

 

 

腫れが見られたら、検査を受けて原因を正しく掴みましょう。関節炎の原因や症状には幾つものパターンがありますから、治療の為にも厳密な検査を受けることが大切です。